キャベツの収穫、出荷しました

今日の作業はキャベツの収穫と出荷でした。

例年は12月中に収穫、出荷を終了し、1月には次のじゃがいもの収穫へ向けての作業を順次進めています。今年は昨年の夏の暑さ、大雨そして冬の雨の少なさの影響で収穫時期が1ヵ月以上ずれ込んでいます。

この時期にまだキャベツの収穫作業が残っているとじゃがいもの作業が遅れることになりそちらにも影響が残ります。とはいえ、キャベツもずっと畑に置いているわけにもいかず、収穫しなければ作業を前に進めることが出来ません。

 

今日の目標は鉄パレット(バルク)で8つ。今日はパートの方を入れて5人での作業でした。畑を2箇所行い、最初の畑では以前の収穫の際に小さすぎて出荷できなかったものを拾いながらの収穫作業の為時間がかかります。その後2箇所目に移りましたが、2箇所目では出荷基準を満たしているものが多く、割と順調に作業を進めることが出来ました。

2箇所目の収穫場所

こちらの鉄パレット(バルク)に入れて出荷します

出荷の際は写真の鉄パレット(バルク)に入れて出荷しますが、鉄パレットに入るキャベツの量は1つにつき約300kgになるので今日は約2,400kg分を出荷したことになります。

予定よりも1ヵ月以上遅れて収穫しても出荷基準の重量に届かないものも多く出ます。

今日の出荷量約2,400kgに対して出荷できなかったはね出し品が約120kg分出ています。個数にすると100個以上は出荷が出来ていないということになります。割合にして5%程度ですが、これは出荷基準重量以下の物は採らないようにして作業上どうしても採らないといけないもののみを採っているためこの個数に収まっているだけです。

出荷基準重量以下は出すことが出来ない為、ほとんどが知り合いにあげるということになります。(売り物としてお金をもらうことが出来ないので…)

農家をしている以上、この出荷できないはね出し品が出ることは必至ですが、出来る限り少なくしたいですし、どうにかして売ったり利用できないかと考えているのは全国どの農家さんも一緒だと思います。

ちなみに今日出荷したキャベツは契約により1kg当たりの値段が決まっていますので今の市場、スーパーなどの値段の高騰によって出荷値が上がるということはありません。

市場値が上がれば我々の出荷値も上がるといいのですが…

私たちの所ではキャベツの収穫がある畑は今日の2箇所目の所ともう1箇所で今年の収穫は終了です。

これ以上時間が経ってもあまり大きくなることは期待できませんので、これからは小さくて出荷できない重量の物も収穫していくことになると思います。そして知り合い等に譲ることが出来ないくらいの量のはね出しが出れば廃棄となります。

出来る限り廃棄にはしたくはありませんが、次の作業へ進めなければなりませんので仕方がありません。

早めにキャベツの収穫作業を終了して私たちのメインであるじゃがいもを進めていきたいと思っています。

 

それでは。

 

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トンネル作業終了しました

じゃがいもの収穫を最初にする箇所、2番目の箇所は早く生長するようにするために畝にトンネルと言われる小さなビニールハウスのようなものを作ります。

 

最初の収穫場所のトンネル作業が終了しました。

トンネルにする理由は太陽光を邪魔せず、保温することで成長を促すことでポールを差してをの上に愛菜(あいさい)という穴の開いたビニールを被せていきます。

 

こんな感じで全部の畝に被せます。

この作業、ポールを差すのが本数が多いと大変なんですよね…

今回の場所は1通りが約50m、25通りありますので1500本以上のポール差しをしています。段々と手が痛くなってきて握力がなくなってくるのが辛いところです。

 

ですが、これで一旦植え付けからの作業が終わりであとは芽が出てくるのを待ちます。

芽が出てきたら出た芽を1つにして他を抜いていく作業があります。

こうして収穫へ向けての作業が進んでいきます。

 

収穫予定は5月のGW明けからです。

他の箇所も同様に種芋の植え付けからマルチ張りと続いていきますので順次作業をしていきます。

日の光、適度な雨が降らないと成長もしていきませんし、次の作業が出来ないということもありますのでたまには雨も降って欲しいなと思いつつ。

 

それでは。

 

 

マルチ掛け作業を行いました

三方原馬鈴薯、じゃがいもの収穫へ向けての作業が続いています。

今日は1番最初に収穫予定の畑でマルチ掛け作業を行いました。

マルチというのは種芋を植えた畝へ掛ける透明なビニールの事です。マルチには透明なものと黒のものがあります。収穫の早い場所は透明、後から収穫の場所は黒を掛けます。これは透明なものの方が太陽の光を直接受けられ、生長が早くなるためです。また、黒の方は収穫時期が後で、ゆっくり成長させることと同時に草の生長を遅らせるという意味もあります。

この透明なビニールがマルチで白く見えるのは掛けた後に土の中の水分が蒸発してできた水蒸気です。

今日の場所と次にマルチ掛けをする箇所の2箇所はさらに生長を早くするためトンネルという小さなビニールハウスになるようにビニールを掛けていく作業があります。

 

今のところじゃがいもの収穫へ向けての作業は順調に来ていますが、野菜の生長には太陽の光も必要ですし、雨も必要です。昨年の12月のように雨が少ないとキャベツや大根と同じように生長が遅くなり、収穫量が減ることも考えられます。

天気の事ですので私たちにはどうしようもありませんが、今後適度な雨も降って欲しいと願うばかりです。

 

5月、6月の収穫へ向けて順番に基肥、種芋の植え付け、マルチ掛けとこれからも作業が続きます。たくさんのじゃがいもが収穫出来、皆さんに喜んでもらえるように頑張りたいと思っています。

 

それでは。

 

 

じゃがいもの種芋植え付け2回目

今年からじゃがいもの種芋植え付け作業は自分がトラクターに乗って行うことになりました。

そして今日は朝から2回目の植え付け作業で2箇所作業を行いました。

ラクターは人が歩くスピードよりさらにゆっくり走るのですが、まっすぐ前を見ながら走っているつもりでも実際に植え付けをした箇所を見るとまだまだ曲がりながら走っている…

土の硬さや地面の凹凸によってタイヤが持っていかれたりもありますのでなかなかまっすぐに走るというのは難しいですね。

でも初めて植え付け作業を行った時よりは曲がりが少なく出来ていて、ほぼまっすぐに植えられた箇所もありましたので前よりは成長できているのかなと思います。

植えた後のU-ターン時も前よりはスムーズに回ることが出来ていますし、良かったところもありました。

これから今月、来月と植え付け作業がありますので今シーズンでどこまでうまくできるようになるか、経験を積んで1つずつできることを増やしていきたいなと思っております。

今日植えた種芋が5月には大きくなってたくさんのじゃがいもが出来ることを祈って。

 

それでは。

 

サラリーマンから農家になって変わったこと、変わらないこと

私は、以前は約15年ほど地元を離れてサラリーマンをしていました。

そして5年前に地元に帰り実家の農業を一緒にしています。

今回はサラリーマンから農家になって変わったこと、変わらないことを紹介していこうと思います

 

農家になって変わったこと

1.給料

以前、サラリーマンをしていたころは経験年数もそれなりにあったので数人の部下がいて係長職をしていました。そのため給料面では支給額では年齢+残業程の給料がありました。退職し、農業をしている今は2/3程度になっています。

 

2.労働時間

サラリーマン時代は製造業だったので8時-17時が業務時間で1日8時間勤務+残業、忙しい時は土日の休日出勤がありました。

今はカレンダー上の土日のように決まった休日はありません。できるだけ週に1日は休日としたいところですが、収穫作業で忙しい時期はほとんど休みが取れない場合があります。雨の日、作業がひと段落した後、あまりにも寒い日など不定期での休日となっています。

休日は不定期ですが、収穫の時期の忙しい時以外は1日の仕事時間は大体8時から15時くらいまでですので早い時間に帰ったり、他のことをする時間が取れたりしています。

 

3.ストレス

会社勤めで中間管理職をしていると上司、部下の板挟みとなり、また、お客さんからの要望や、それに付随する作業、他職場との調整、確認など日々の仕事でしなければならないことも多く、非常にストレスがかかる場面があり、気持ちの余裕がなかった時もあったと今では思います。

その点、今は気持ちの余裕が生まれ休日には今までしてこなかったお菓子作りをすることもあります。主には焼き菓子、チーズケーキや蒸しパン、シュークリームやプリンも作ったりもしています。時間的な余裕と気持ちの余裕が出てきたからできることだと実感しています。今、一緒に働いてもらっている人たちの人柄がよく楽しみながら仕事が出来ていることもストレスが減っている要因だと思います。お菓子作りもそうですし、こうやってブログを書いてみようと思うことが以前はありませんでしたので新しいことを始めようとするには気持ちの余裕がすごく大事だと実感しています。

お菓子作りについて書いた記事もありますので読んでいただけると嬉しいです。

 

www.hamakikublog.com

 

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4.税金や保険に関しての考え方

会社員をしていると給料から厚生年金、国民年金、保険料が天引きされます。実施の所、給料明細は総支給額ばかりを見ていて天引きの年金や保険料についてはほぼ気にしたことがありませんでした。また、所得税についても年末調整の用紙に記入したら総務や経理がその後の税務関係をしてくれているので自分がいくら税金を納めているのか知りませんでした。

会社員を辞めて自営業になった後、保険は国保に入らなければならない為加入しました。そして市からの保険料の納付額を見てびっくりしました。保険料は前年の所得によって次年の額が決まります。会社員時代の所得で月に数万円の保険料を支払わなければならなくなり、給料は減ったのに保険料はすごく高い。1年目は本当に生活が厳しかったです…

国保国民年金の高さもきついなと思いますが、税金に関しても自分たちで確定申告をしますので、必要な書類への記入、税務署への提出など全てしなければならない為、そのための勉強もしましたし、毎年の所得税の金額も気にするようになりました。

 

大きく変わったのは上の4つかなと思っていますが、変わらないこともあります。

 

変わらないこと

1.早寝早起き

元々、会社員時代も寝る時間は早い方でしたし、朝も早起きでしたので今もそうは変わりません。仕事で疲れてしまった時には帰ってご飯食べてお風呂入ってい一息ついたときにそのまま寝落ちしてしまうことはあります…

早起きは得意な方ですので朝が早い農家でも特に苦に思ったことはありません。

 

2.自炊

会社員時代も今もアパート暮らしです。前から自炊をする方でしたので食事に関してはあまり外食はすることはありません。今の方が自炊する時が多いかなとは思いますが大きく変わったということはありません。

 

まとめ

以上が変わったことや変わっていないことですね。

会社員の時にしかわからないことや、自営業とならないとわからないこと、それぞれあります。農家になって、自営業として働いて気づくこともたくさんありました。会社員がいい、自営業の方がいいと一概には言えません。どちらも知っているからこそいろいろな考え方もできるようになったし、思うことも増えたと思います。このことを今後に生かして生活もしていければいいなと思います。

 

それでは。

 

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遠距離恋愛って難しい…でも…

皆さんは遠距離恋愛の経験はありますでしょうか。

また、どの程度の時間的な距離から遠距離恋愛だと考えていますでしょうか。

私の場合は今現在遠距離恋愛中なのですが、お互いの場所が静岡ー愛媛ですので移動時間で約7時間半あります。

始発の新幹線に乗っても着くのが昼過ぎという距離です…ちょっと遠いですね

もちろん私以上に距離や時間が遠いという方もいらっしゃるでしょう。

今回は私が遠距離恋愛って難しいなと思うところを紹介していければと思います。

 

1.会いたいと思った時に会えない

まずはこれですね。週に1回など会おうと思っても移動に時間もお金もかかりますのですぐに会いに行くということが出来ません。

また、一番辛いのはお相手が体調不良や気分的に落ち込んでいるとき、実際に会って看病したり励ましたりできないことです。これは反対でも言えます。自分が体調不良などの時も自分だけで対処しなければならず、辛いところです。

 

2.コミュニケーション

普段はLINEなどで毎日連絡を取り合っていますが、電話でお相手の声が聞きたくなる時もあります。また、文章で伝わりずらい所を話をしたいと思う時もあります。電話の場合はお互いの時間が合わないとできませんので仕事や他の日常生活で時間が合わないと何日も電話が出来ないという時もあります。お相手や自分が体調不良などの時もそうです。

 

3.相手への信頼

離れて暮らしているのでお相手が普段どういったサイクルで生活をしていて仕事以外の時間をどう過ごしているのかははっきりとはわかりません。これは遠距離恋愛に限ったことではないですが、近くに住んでいる方同士以上に相手への信頼が無いと続かないんだなと思っています。これがなくなってしまったらもはや別れるしかないですね。

 

4.付き合うまでの時間、お付き合い後の発展のタイミング

遠距離恋愛をしているということは他の恋人同士と違い、会う回数が少ないので出会ってから付き合うまでに実際に会う回数も少なくなります。自分の場合は出会った時から遠距離でしたので、実際に会うまで2ヵ月、付き合うまでさらに3か月経過しています。その間、実際に会ったのは2回だけで、2回目に会った時に付き合うようになりました。この先、どのようになるかはわかりませんが、どこかでどちらかの近くに住むか、同棲するかが出来ればいいなとは思っています。ですがそのタイミングも難しいのではと思っています。

 

今の自分が思うところは大体こんな感じです。

他にも考えたらいろいろとあるとは思います。他の方のブログを見ると、遠距離恋愛を続けるためには1年以内にお互いにどうしたいか、結婚を見据えたお付き合いをしたいと思っているか確認し合うことが必要と書いている方もいらっしゃいます。

確かにそれはその通りです。ずっとこのままでいたいわけじゃないし、遠距離恋愛から結婚された方も多いです。参考にしながら自分としては結婚も考えられるようになれればいいなとは思っています。

まずはお相手を大切に、会える時間を大切に、距離は離れていても心の距離は遠くならず、日々お互いを思い合える関係を続けていきたいと思っています。

 

それでは。

 

 

なんでこんなにキャベツ高いの? キャベツ農家視点で考えてみる

今、どのスーパーに行ってもキャベツの値段が安くても1玉400円以上、高いと600円、700円以上というところもあります。

NHKのネットニュースやyahooニュースではそれ以上の値段になっていると記事に書いてあります。

news.yahoo.co.jp

www3.nhk.or.jp

ではなぜこんなに高いのでしょうか。

キャベツ農家としての視点で考えてみたいと思います。

 

値段高騰の大きな原因としては3つあると思っています。

 

1.夏の暑さの影響

昨年は、下記記事にもある通り観測史上最も暑い年になりました。

news.yahoo.co.jp

秋の終わりから冬にかけて収穫されるキャベツは大体8月、夏の時期に苗植えを行います。農家の場合、苗は購入し屋外で植えられる大きさになるまで育てます。その後苗植え機で1つずつ植えていくことになります。

まず考えられることは8月の猛暑日が続いた影響で苗が育たなくなったということです。また、育ったとしても植えてからも猛暑が続くため生長しなかったのではと考えられます。

 

2.8月27日から9月1日の大雨の影響

昨年、8月27日から9月1日にかけて西日本から東日本の太平洋側では大雨が降り、東海地方や九州南部などでは平年の2倍以上の総降水量となったところもあったそうです。

実際に、私は静岡県でキャベツを育てていますが、約1週間ほど大雨が続きキャベツの苗に大きな影響を受けています。

大雨の時期はキャベツの苗を畑に植えたすぐ後で、まだ定植しきれていない時です。

そのため、大雨で苗自体が流れて行ってしまったり、苗を植えた畝の土が流されて苗が出てしまうということもありました。さらにこの雨で苗を生長させるための肥料も流されて行ってしまったということも考えられます。

そのため、苗が定植する前にダメになったり、生長しなくなったりといった影響が他の生産地でも同様に起きているのではないかと思います。

 

3.12月の雨の少なさ

12月は極端に雨の少ない月でした。

キャベツももちろんですが作物が大きくなるには雨が必要不可欠です。

下記記事にもある通り全然雨が降らず、そのためにキャベツが大きくならなかったと考えています。

news.yahoo.co.jp

 

農家はJAや他の市場等へ作物を出荷しています。ただし、それぞれへ出荷する際には大きさや重さの基準があり、その基準以上の物でなければ出すことは出来ません。

その大きさ以下のものを収穫したとしても買い取ってもらえず、農家の収入にはなりません。したがって出荷可能な大きさや重さになるまで大きくしてから収穫するということになります。

私の所では大きくならず、未出荷のキャベツが多く残っていますが、現在出荷している農家さんも同じような状況だと思います。

出荷したくてもできないのです

出荷できないものを収穫したところでほぼ廃棄するしかありません。

そうした基準に満たないものが多いから流通量が減り、一般のスーパーにも量が入らず、高額にならざるを得ないのです。

 

ちなみに、私たちの場合はキャベツの生産契約をした際に1kg当たりの単価が決まっているのでいくら市場値やスーパーでの値段が上がろうがその分の上乗せでの利益はありません。

他の農家さんでJAに出荷されている方も同様で市場値や売値が上がっても上乗せの利益がないという方たちもいるのではないでしょうか。

 

私は、今の時期は大根とキャベツを生産していますが、他の野菜をスーパーで買う時には高いなと思っています。しかし、理由がある程度わかりますので仕方のないことかなとも思っています。

すぐには野菜の高騰は収まることはないと思いますが、こうした理由で高くなっていると理解していただければ嬉しいです。

 

それでは。