黒マルチ掛け

じゃがいもの作業も徐々に進んできています。

私たちの畑は大小合わせて16箇所程あるのですが、

いっぺんに大きくなっても収穫は順番にしていかないとできません。

そのため、種芋植えの時期をずらしながら作業をしています。

 

また、種芋植え後にマルチ掛けを行う際、はじめの方に収穫する箇所は

透明なマルチを掛けて、後半以降に収穫する場所は黒のマルチを掛けています。

黒マルチ

黒マルチの特徴は、直接日光が届かないこと、それにより成長を

遅らせることが出来ます。

また、生長までに時間がかかるとその間に余計な雑草も生えてしまうため

黒にすることで雑草の生長もしないようにしています。

 

前回の記事でじゃがいもの芽の事を書きましたが、透明なマルチの

場合は上から見れば緑色の芽が出ていることが分かりますが、

黒マルチの場合は目視ではわかりません。

従って、芽が出てきたかどうか、「芽出し」の時の手の感触で

判断をしてビニールを破きます。

 

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黒マルチの芽出しは感覚なので慣れるまで少し時間がかかりますが、

慣れてくれば土の感触か、芽の感触か判断できます。

 

最近では真ん中が透明、両サイドが黒のマルチもあり、両サイドが黒に

なっているため芽出しは見ながら出来て雑草もある程度抑えられるように

なっています。

うちでは使っていませんが、周辺の農家さんでは何件か使っているところも

あり、時々見かけます。

 

じゃがいもの収穫は5月初旬から予定していますが、収穫期間はそこから

約2ヵ月ほどありますので順に大きくなって同じような大きさのものが

収穫できるよう工夫をしています。

 

じゃがいもに限らず、他の野菜についても大きければいいというわけでは

ありませんで、大きすぎると出荷できる基準から外れますし、大きいサイズは

出荷値も落ちてしまいます。

 

普段のスーパーで売っているような大きさやそれよりも少し大きいくらいの

サイズのものが最も高く売ることが出来ます。

そのためそのくらいのサイズのものが多くなるように植える時期、マルチの種類、

収穫時期を調整しています。

 

昨今、全ての物価が高騰しており、野菜も高くなっています。

野菜を作るためにはトラクターなどの機械用のガソリンや軽油が必要ですし

大きくなるように使用する堆肥、その他肥料も必要です。

人件費も年々高くなっています。

その費用を考慮して出荷値が決まればいいのですが、そこまでの出荷値が付くことは

ほぼありません。JA出荷の場合は出荷値から販売手数料が2~3割引かれます。

 

今後生き残るために加工品の販売や直販サイトなどの出荷先を増やすように

考えていかないと…

 

それでは。